1年の聖書
六月 16


ヨハネの福音書 12:1-26
1. イエスは過越の祭りの六日前にベタニヤに来られた。そこには、イエスが死人の中からよみがえらせたラザロがいた。
2. 人々はイエスのために、そこに晩餐を用意した。そしてマルタは給仕していた。ラザロは、イエスとともに食卓に着いている人々の中に混じっていた。
3. マリヤは、非常に高価な、純粋なナルドの香油三百グラムを取って、イエスの足に塗り、彼女の髪の毛でイエスの足をぬぐった。家は香油のかおりでいっぱいになった。
4. ところが、弟子のひとりで、イエスを裏切ろうとしているイスカリオテ・ユダが言った。
5. 「なぜ、この香油を三百デナリに売って、貧しい人々に施さなかったのか。」
6. しかしこう言ったのは、彼が貧しい人々のことを心にかけていたからではなく、彼は盗人であって、金入れを預かっていたが、その中に収められたものを、いつも盗んでいたからである。
7. イエスは言われた。「そのままにしておきなさい。マリヤはわたしの葬りの日のために、それを取っておこうとしていたのです。
8. あなたがたは、貧しい人々とはいつもいっしょにいるが、わたしとはいつもいっしょにいるわけではないからです。」
9. 大ぜいのユダヤ人の群れが、イエスがそこにおられることを聞いて、やって来た。それはただイエスのためだけではなく、イエスによって死人の中からよみがえったラザロを見るためでもあった。
10. 祭司長たちはラザロも殺そうと相談した。
11. それは、彼のために多くのユダヤ人が去って行き、イエスを信じるようになったからである。
12. その翌日、祭りに来ていた大ぜいの人の群れは、イエスがエルサレムに来ようとしておられると聞いて、
13. しゅろの木の枝を取って、出迎えのために出て行った。そして大声で叫んだ。 「ホサナ。 祝福あれ。 主の御名によって来られる方に。 イスラエルの王に。」
14. イエスは、ろばの子を見つけて、それに乗られた。それは次のように書かれているとおりであった。
15. 「恐れるな。シオンの娘。 見よ。あなたの王が来られる。 ろばの子に乗って。」
16. 初め、弟子たちにはこれらのことがわからなかった。しかし、イエスが栄光を受けられてから、これらのことがイエスについて書かれたことであって、人々がそのとおりにイエスに対して行なったことを、彼らは思い出した。
17. イエスがラザロを墓から呼び出し、死人の中からよみがえらせたときにイエスといっしょにいた大ぜいの人々は、そのことのあかしをした。
18. そのために群衆もイエスを出迎えた。イエスがこれらのしるしを行なわれたことを聞いたからである。
19. そこで、パリサイ人たちは互いに言った。「どうしたのだ。何一つうまくいっていない。見なさい。世はあげてあの人のあとについて行ってしまった。」
20. さて、祭りのとき礼拝のために上って来た人々の中に、ギリシヤ人が幾人かいた。
21. この人たちがガリラヤのベツサイダの人であるピリポのところに来て、「先生。イエスにお目にかかりたいのですが。」と言って頼んだ。
22. ピリポは行ってアンデレに話し、アンデレとピリポとは行って、イエスに話した。
23. すると、イエスは彼らに答えて言われた。「人の子が栄光を受けるその時が来ました。
24. まことに、まことに、あなたがたに告げます。一粒の麦がもし地に落ちて死ななければ、それは一つのままです。しかし、もし死ねば、豊かな実を結びます。
25. 自分のいのちを愛する者はそれを失い、この世でそのいのちを憎む者はそれを保って永遠のいのちに至るのです。
26. わたしに仕えるというのなら、その人はわたしについて来なさい。わたしがいる所に、わたしに仕える者もいるべきです。もしわたしに仕えるなら、父はその人に報いてくださいます。